ランドセルを買おうと各メーカーのサイトを見ていると、製品説明に知らない言葉がたくさん出てきます。ランドセル特有の部品や部位に関する専門用語です。
知らない言葉が出てくると、せっかくの良い性能も理解が難しくなってしまいますよね。
そこで、ランドセルを購入する前に覚えておきたい専門用語を紹介します。

ランドセルの専門用語

①カブセ

この言葉はとてもよく出てきます。「カブセ」という言葉のイメージで大体分かる人もいるかもしれませんね。カブセとは、ランドセルのふたのことで、ランドセルの見た目のほとんどがここで決まるといっても過言ではありません。
性能的には、中の教科書類を風雨から守る役割を果たしています。

②マチ

「マチ」とはランドセルの収納部分のことを言います。教科書を入れるメインスペースを「大マチ」手前の小さなポケットを「小マチ」と言うことがあります。
ランドセルのサイズ表記に、例えば”高さ約31cm×幅約23.5cm×マチ幅約11.5cm”という表記されていることがあります。高さ、幅は分かっても、マチ幅というのはあまり普段聞くことがない言葉だと思います。マチ幅とは、いわゆるランドセルの厚みのことです。正面から見てどれだけ奥行きがあるかということを表しています。

③ナスカン

「ナスカン」とは、ランドセルの側面に付いているフックのことです。上履き袋や給食袋など、ひもがついている荷物はここに引っ掛けて持ち運ぶことができます。ただ、「ナスカン」に取り付けたモノが不意に何かに引っ掛かると、大変危険です。そこで最近では安全面に配慮して、一定以上の力が加わると、「ナスカン」が取れる仕組みになっているものが増えています。
ですから、「ナスカン」を見る時は安全に作られているか、そして、簡単に荷物を付けることができるか、という2点を気にして、見てみるといいと思います。

④背カン

ランドセルの背負いやすさに、この「背カン」という部分は、大きく関わっています。ランドセルは素材の軽さ以外に、背負った時のフィット感や重心の位置によっても、背負いやすさが変わってきます。各メーカー、背カンの動き、連動している肩ベルトの立ち上がり方を工夫することで、子供の体への負担を軽減しています。
「背カン」の機能は一長一短で、それぞれに良い部分があるので、実際試着してみて自分の体に一番合うものを探しててください。

⑤背あて

文字通り、ランドセルの背中に当たる部分です。ランドセルに一番触れる部分なので、柔らかさや通気性などを見る必要があります。また最近の背あては、体の丸みに合わせた形状を採用することで、フィット感を向上させています。ムレをなくしたいランドセルは、あえて体との接触面を減らして、立体的にしています。
実際に背負うと隠れてしまう部分ではあるものの、ここの部分のデザインにこだわっているランドセルもたくさんあります。
機能面とデザイン面を兼ね備えた背あてを探してみましょう。

⑥鋲（びょう）

「鋲」とは、カブセの下部分に付いている金具のことです。主にランドセルの見た目にアクセントを加える役割を果たしています。各メーカー、各ランドセルにそれぞれ個性的な「鋲」が採用されています。反射材を使用した「鋲」などは、事故を未然に防ぐ効果があります。ユニークな鋲もたくさん出ているので、ランドセルを選ぶ際は、鋲のデザインにも注目してみてください。

⑦錠前

ランドセルのカブセの先に付いているロック部分のことです。毎日開け閉めするので、不具合が起こりやすい部分でもあります。以前は、手で金具を回すものが一般的でしたが、最近ではワンタッチで自動ロックされる「錠前」を採用するランドセルが増えています。また、ワンタッチで解錠できるシステムを取り入れているもの、左右どちらでも解錠できる方式を採用しているものなど、各メーカーのこだわりを感じる部分でもあるので、購入の際はぜひ注目してみてください。
ワンタッチ式の「錠前」は、締めやすくなっただけでなく、締め忘れによる教科書の飛び出しを防ぐ効果もあります。

用語が分かると購入がスムーズに！

ランドセルを選ぶ時は、最低限ここで紹介した用語くらいは覚えておくと、製品の特徴がつかみやすいかもしれません。店員さんの商品説明が理解しやすくなるはずなので、ぜひ覚えておきましょう。