ランドセルの３大素材として、「クラリーノ」「牛革」「コードバン」の３つが挙げられます。それぞれの特徴はなんとなくわかっているけど、結局どの素材のランドセルを選べばいいのでしょうか？基本となる４つのポイントを元に、３つの素材を比べてみました。

ポイント１.軽さで比べる

◇クラリーノ
重さ：1000～1200g
◇牛革
重さ：1300～1400g
◇コードバン
重さ：1450～1500g

一般的なランドセルの重さを素材別に比べると、合成皮革のクラリーノが軽く、天然皮革の牛革とコードバンは、それに比べて数100g重いのがわかります。
ですが、重要なのは、ランドセル自体の軽さよりも、「軽く感じさせるための機能」です。「天使の羽」でお馴染みのセイバンのように、背負った時に体にフィットし、肩への負担を和らげる作りになっているものは、体感する重さが軽減され、軽く感じます。

牛革のランドセルが欲しいけど、重いから…。と諦める必要はありません。まずは試着して、体へのフィット感と、背負った時に感じる重さを実際に確かめてみましょう。

ポイント２.丈夫さで比べる

◇クラリーノ
傷がつきにくく、ついても目立ちにくい。
◇牛革
型崩れしにくい。傷に強くないことが多い
◇コードバン
牛革の２～３倍の強度。型崩れせず、傷や汚れにも比較的強い

改良を重ねてきたクラリーノは、以前と比べると格段に丈夫になりましたが、素材内の密度が高い牛革に比べると、どうしても丈夫さでは劣ります。そして、その牛革の数倍の強度を誇るコードバン。６年間型崩れせず、シルエットを保つ圧巻の頑丈さです。
耐久度では天然皮革に軍配が上がりましたが、傷への強さはどうでしょうか。ランドセル用に加工された天然皮革は傷に強いといっても、人工皮革のクラリーノには敵いません。近年では、より傷に強いタイプ（タフロック）なども開発されているので、やんちゃな男の子でも安心して愛用できます。

ポイント３.見た目で比べる

◇クラリーノ
パール感のあるものなど、豊富なカラーなリエーション。質感はやや劣る。
◇牛革
レザーならではの風合いが楽しめる肌触り。使用するにつれ馴染んでいく。
◇コードバン
革のダイヤモンドと呼ばれる程の美しい光沢。カラーバリエーションは少な目。

豊富なカラーバリエーションが魅力のクラリーノに対して、牛革やコードバンは、革の質感を楽しめるような色合いが多いです。
滑らかでしっとりとしたコードバンは、思わずうっとりしてしまうほどの肌触りです。

ポイント4.価格で比べる

◇クラリーノ
２万円台～５万円台
◇牛革
５万円台～７万円台
◇コードバン
８万円台～10万円台

クラリーノは、丈夫な上に安価なため、多くの方に選ばれる素材です。クラリーノにも様々な種類があるため、性能によってお値段は様々。予算に合わせて選べるのが嬉しいポイントです。
牛革やコードバンのランドセルは、レザーの質によってお値段が前後します。かぶせ部分以外は合成皮革を使用しているものもあるので、しっかりとチェックすることをおすすめします。

どの素材が合うかは人それぞれ違います

いかがでしたか？それぞれの素材を比べることで、お子さんに合うランドセルを贈るには、何を選べばいいかが少し見えてきたのではないでしょうか。

もちろん、軽さや丈夫さなどにこだわって探してあげるのは大事なことですが、ランドセルを選ぶ上で一番大事なポイントは、「お子さんが気に入るかどうか」です。こっちの方が軽いから、丈夫だから、と、無理に機能面を重視させずに、お子さんの好みを尊重した上で、納得のいくランドセルを見つけてくださいね。