ランドセルは防水性が高く、防水加工や撥水加工が当たり前になってきました。しかし、防水加工がされているからといって、雨対策は何もしなくて良いのでしょうか？今回は、「防水加工だから、雨に濡れても放置していいの？」という疑問から、雨に濡れた場合の手入れ方法、雨に濡れないためのグッズなどを紹介します。

防水加工なら雨に濡れても安心？

防水加工がされているランドセルは当たり前になってきました。
ランドセルは幅が大きいため、傘をさしていても覆いきれず、雨に当たってしまいやすいもの。雨がしみてしまうと、最悪、大切な教科書が濡れて使い物にならなくなってしまいます。ランドセルにとって防水加工はなくてはならないものです。
では、防水加工がされていれば心配することなく、雨にどんどん濡らしても良いのでしょうか？

防水加工はランドセルの表面だけ

防水加工はランドセル表面の水をはじく加工になります。そのため、隙間や縫い目などから水がしみこむ場合もあります。また、6年間使用するうちに防水加工が劣化してしまうこともあります。ランドセルは、防水加工がされているからといって、「どんなに濡れても安心！」というわけではないのです。
また、天然素材のランドセルは人口素材に比べて、水に弱い特徴があります。間違った手入れをしていると、劣化を促す原因に！防水加工がされているからといって、油断は禁物です。

雨に濡れたらどうする？お手入れ方法

本革の場合

本革は雨に弱く、濡れたまま放置しておくと革が硬くなりヒビ割れてきます。濡れた場合は、すぐに乾いた布でふき取り、日陰に置いて乾かしましょう。急激に乾かすとシワの原因にもなるため、自然に乾燥させてください。さらに、10日に1回ほど、クリーナーを使ってふくとキレイに長持ちします。

クラリーノの場合

クラリーノは、防水加工が施されていない内部は、水に弱強くありません。水がしみこむ前にふいてしまいましょう。温風や高温で乾かすと変形することもあるため、自然乾燥がオススメです。

雨以外にも安心できない！湿気にも注意

ランドセルは直接水に濡らさなくても、湿気によって傷んでしまう場合もあります。特に梅雨どきは要注意。湿度の高い場所に放置しておくと、カビや変形の原因になります。湿った場所に置いておかないようにしてください。湿ってしまった場合には、新聞紙や乾燥材を使って、除湿しましょう。

防水加工は、ある程度の水をはじいてくれます。しかし、「長く良い状態を保ちたい！」という場合は、ぜひ、お手入れをしてくださいね。

「お手入れだけじゃ心配…」そんな人に！ランドセルカバー

ランドセルカバーはランドセルを保護するものです。防水加工が施されているものもあり、ランドセルを雨や傷から守ってくれます。同様のものに、レインカバーという雨に特化したカバーも販売されているため、雨が気になる方は購入しておきましょう。
ランドセルカバーはカワイイ柄のもの、安全を考えて反射材が付いているものなどさまざまな種類があります。ランドセルを飾って楽しんだり、安全対策ができたりするのも、ランドセルカバーの魅力です。

ランドセルカバーってみんな使ってるの？

出展：セイバン公式HP

セイバン公式ホームページ調べでは、ランドセルカバーを使用している人は約半数という結果でした。ただし、使用には地域差もあります。「他に使っている人がいなくて、浮いてしまうかも…」と心配する方もいるでしょう。その場合、子どもが通う小学校で使用している人がいるか確認しておきましょう。

使い方は防水だけじゃない！ランドセルカバーをファッション感覚で♪

ランドセルカバーは可愛いものから個性的なものまでさまざまなデザインがあります。そのデザイン性の高さから、ランドセルカバーを数種類買って、日によって使い分けるなど、ファッション感覚で使用している家庭も！お気に入りのランドセルカバーを使用すれば、学校がさらに楽しくなりますね。
ランドセルカバーは、防水としてもファッションとしても使用できる万能アイテムなのです！

雨の傷みが気になる方は対策をしよう

防水技術は進化しており、ランドセルを水から守ってくれます。しかし、絶対ではありません。防水を過信して、「気が付いたらカビが生えていた…」となってしまうと手遅れです！雨に濡れる機会が多かったり、「大切にキレイに使用したい」と考えていたりする場合は、お手入れや雨対策をしておきましょう。